「対局」と「対戦」はどちらも勝負を表す言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何の勝負を表しどのような違いで使い分けられているのでしょうか今回は、「対局」と「対戦」の違いを解説します。
「対局」とは?
「対局」とは、「盤上の争いで勝負すること」を意味する言葉です。
「対局」の使い方
本来は囲碁や将棋で相手と戦うことを表す言葉ですが、現在では囲碁や将棋以外にも使われています。
囲碁や将棋の勝負のことを「局」といい、相手と相対して囲碁や将棋で勝負することを表す言葉が「対局」です。
将棋のタイトル戦では最大で7回まで「対局」しますがそれぞれの「対局」を第1局、第2局と表現します。
元々は囲碁と将棋の勝負にのみ使われていた言葉でしたが現在は盤上で行われる勝負、いわゆるテーブルゲームやボードゲーム全般で用いられている表現です。
麻雀やTRPGなどでも相手と勝負することを「対局」といいます。
「対戦」とは?
「対戦」とは、「相対して戦うこと」を意味する言葉です。
「対戦」の使い方
勝負の相手と向き合って戦うことを表します。
1対1の勝負だけではなく複数が入り混じって戦うバトルロイヤルのような状況も「対戦」です。
はっきりと戦う意地があり勝ち負けをつける勝負事として行われる戦いに対してのみ用いられる表現であり、実力テストのように直接誰かと戦うのではなくそれぞれが頑張った結果で差がつくような争いは「対戦」ではありません。
「対局」と「対戦」の違い
相手と盤上の戦いで勝負するのが「対局」、内容を問わず相手と戦って勝負するのが「対戦」という違いで区別されます。
「対局」はテーブルゲームやボードゲームなどの手段を用いて行われる戦いなので「対戦」の一種に含まれます。
囲碁や将棋の勝負を「対戦」と表現しても間違いではありません。
「対局」の例文
・『名人と竜王が対局する』
・『これまでの対局は互角の成績だ』
「対戦」の例文
・『1回戦から優勝候補が対戦相手だ』
・『対戦する前に偵察を入れる』
まとめ
「対局」と「対戦」は盤上の戦いかどうかによって使い分けられます。
言葉の定義を正しく理解し区別してください。