この記事では、「しばし」と「しばらく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しばし」とは?
「しばし」とは、「少しのあいだ継続する様」や「限られた短時間」、「ちょっとの間」、「少しの間」を意味する言葉であり、漢字では「暫し」と表記されます。
「しばし」は「わずかの間」や「少しの間」を意味する「しまし」が変化した言葉であり、「しまし」は「しばし」の古形になります。
「しばし」の使い方
「しばし」は副詞として使われています。
「しばらく」とは?
「しばらく」とは、「少しの間」や「すぐではないが、そこまで時間が掛からない様」、「当分」や「時間的にある程度長く続く様」、「仮に」や「一時的である様」を意味する言葉です。
漢字では「暫(しばら)く」や「姑(しばら)く」と表記されます。
「しばらく」は同じく「少しの間」や「当分」などの意味を含める「しまらく」が変化した言葉であり、「しまらく」は「しばらく」の古形になります。
「しばらく」の使い方
「しばらく」は副詞として使われています。
「しばし」と「しばらく」の違い
「しばし」と「しばらく」はどちらも「少しの間」や「わずかの間」などの意味を含める言葉です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
「しばし」の例文
・『私たちはしばしの間、外で語り合った』
・『国会中継ではしばし、怒号が飛び交う場面があった』
・『家主を呼んでくるので、しばしここで待つよう、メイドの者が言った』
・『しばし考えに耽った後、彼女は口を開いた』
「しばらく」の例文
・『しばらくすると、雨は上がり、美しい夕日が差し込んだ』
・『彼の語気に圧倒され、しばらくの間、周囲は黙り込んでしまった』
・『裏道をしばらく道なりに歩いていくと、大通りに出た』
・『故郷の両親と顔を合わせるのは、しばらくぶりである』
まとめ
「しばし」と「しばらく」は類義語の関係に当たるということでした。