この記事では、「ビリジアン」と「緑」の違いについて紹介します。
ビリジアンとは?
ビリジアンとは色の名前の1つで、くすんだ青みの緑色のことをいいます。
英語の「Viridian」をそのまま日本語読みした言葉で、ヴィリディアンやビリジャンと表記することもあります。
ビリジアンという緑色の顔料が由来となっており、顔料のビリジアンには3価のクロム化合物が含まれています。
顔料のビリジアンはフランスのギネーによって開発され、大量生産されるようになります。
そして、印刷業界で使われるようになり、緑色といえばビリジアンが有名になりました。
ビリジアンは絵具には欠かせない顔料で、塗料などに使われることもあります。
緑とは?
緑も色名の1つで、青と黄色の中間色のことをいいます。
草木の葉の色が緑で、JISの規格によれば明るい緑と定義されています。
緑は光の三原色の1つでもあります。
また、緑は昔から日本にある色名ですが、昔は現代よりも濃い色の緑のことを指していました。
日本では緑は青色に含まれており、青菜といえばほうれん草や小松菜など緑色をした葉物野菜のことを指しています。
青と緑は明確に区別されていなかったのです。
それから緑の語源は「瑞々しい」になります。
また、緑は緑色の系統全般を指す場合もあります。
ビリジアンと緑の違い
ビリジアンはくすんだ青みの緑で、緑はビリジアンよりも明るい緑色になります。
緑にはくすみや暗さはありません。
また、緑は緑色系統の色全般を指すこともあり、その場合にはビリジアンも緑に含まれます。
モスグリーンやエメラルドグリーン、深緑色、若葉色、青緑色なども全て緑になります。
それから絵具では、緑よりもビリジアンが使われることが多いです。
まとめ
ビリジアンと緑を比較すると、ビリジアンの方がくすんでいて青みを帯びています。
緑の方が明るい色をしていて、くすみや暗さはありません。
ただし、緑は緑色系統の色全般を指すこともあり、その場合にはビリジアンも緑に含まれます。