この記事では、「ルネサンス」と「バロック」の違いについて紹介します。
ルネサンスとは?
ルネサンスとは、14世紀から16世紀にかけてヨーロッパで起きた革新的な文化運動のことをいいます。
ギリシアやローマといった古代文化を理想に掲げ、それを復興させ新しい文化を生み出そうという運動です。
フランス語の「renaissance」が元になっており、「renaissance」には「再生」や「復活」といった意味があります。
ルネサンスは14世紀にイタリアで始まり、ヨーロッパ各地に広まっていきました。
この時代に生まれた絵画などはルネサンス美術、建築はルネサンス建築などと呼ばれています。
バロックとは?
16世紀から17世紀にかけてイタリアで生まれ、ヨーロッパ各地に広がっていった美術様式のことをいいます。
ルネサンスの芸術運動の後に始まったもので、彫刻や絵画、音楽、文学など幅広い分野に及びました。
宝石を意味する「barroco」が語源とされ、barrocoには「ゆがんだ真珠」という意味があります。
バロック建築では、凝った装飾が施されているのが大きな特徴です。
奥に行く程豪華になり、壮大な階段などももうけられています。
ルネサンスとバロックの違い
ルネサンス時代の建築は、古代ギリシャや古代ローマの建築様式がベースになっています。
左右対称になっていて、バランスが重視されています。
それに対してバロック建築は、自由な動きと過剰な装飾があるのが特徴になります。
ルネサンスの方がシンプルで、バロックの方が豪華絢爛といえるでしょう。
絵画などの美術でも、ルネサンスでは調和が重んじられました。
バロック美術の場合、コントラストがはっきりしていて劇的な感情表現がみられます。
まとめ
ルネサンスとバロックの建築や絵画を比較すると、ルネサンスの方がシンプルで調和を重んじています。
バロックの方が自由で、過剰な装飾が施されています。