最近は、何か不祥事のようなものがあると、SNSで一般の人からの批判が「殺到する」ことが多くなっています。
特に、何かの出来事をきっかけとしてみんなが同じ方向の批判を繰り返すのはあまり良い状況とはいえません。
それでは、この「殺到する」とはどういう意味でしょうか。
また、「押し寄せる」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「殺到する」と「押し寄せる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「殺到する」とは?
「殺到する」とは、「さっとうする」読み、たくさんのものが一箇所に向かって集まってくることを表す言葉です。
物理的なことだけではなく、比喩として批判や意見などが集まることに対しても使われるようになっています。
「押し寄せる」とは?
「押し寄せる」とは、「おしよせる」と読み、たくさんのものが一度に一方向に移動してくることを表す言葉です。
「殺到する」と同様に、意見などがたくさん湧き上がっている状態に対しても使われます。
「殺到する」と「押し寄せる」の違い
「殺到する」と「押し寄せる」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、たくさんのものが動いていく様子を表したものという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、たくさんのものが一箇所に集まってくるのが「殺到する」であり、一箇所ではなく同じ方向に動いていくのが「押し寄せる」ということになります。
例えば「批判が殺到する」は同じ人に向かって意見が投げかけられることですが、「嵐が押し寄せる」は一点に集中しているわけではなく同じ方向に風や雨が流れていくという違いです。
「殺到する」の例文
・『テレビ番組のやらせに関して批判が殺到しています』
・『この商品の通販に電話が殺到しています』
「押し寄せる」の例文
・『台風のために雨と風が押し寄せています』
・『押し寄せてくる批判にいちいち対応はできません』
まとめ
この記事では、「殺到する」と「押し寄せる」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。