この記事では、「ラピスラズリ」と「ソーダライト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラピスラズリ」とは?
「ラピスラズリ」(Lapis lazuli)は、紫がかった青色の天然石です。
「ラピスラズリ」という名前は、石を意味する「ラピス」と群青色や藍色を意味する「ラズリ」を組み合わせたもので、和名では青金石(せいきんせき)、瑠璃石(るりいし)と呼ばれます。
主な原産地はアフガニスタン、ロシア、チリなどで、生産量が非常に少なく神秘的な美しい色をしていることから、貴重な宝石の一つとして珍重されています。
「ラピスラズリ」は、同じグループに属する「ラズライト」「ソーダライト」など青色の鉱石が加わってできた半貴石で、メタリックな輝きを持つ「パイライト」や透明な「カルサイト」の小さな粒が含まれています。
その見た目は「群青色の夜空に星が散らばるよう」と形容されることもあります。
5000年以上も前から装飾品やお守りとして人類に珍重されてきました。
石言葉は尊厳、崇高で、パワーストーン(特別な力があるとされる天然石)や宝石の中でもたいへん人気があります。
また、粉末はウルトラマリンという深い青色の顔料に用いられ、こちらも貴重品として重宝されています。
「ソーダライト」とは?
「ソーダライト」(sodalite)は、濃い青色の天然石です。
「ソーダライト」という名前は、ソーダ(ナトリウム)の含有量が多いことに由来しており、方ソーダ石とも呼ばれます。
「ラピスラズリ」を構成する鉱石の一つで、「ラピスラズリ」とは見た目がよく似ています。
「ラピスラズリ」と同様に古代から珍重されてきましたが、粉末にすると色が消えてしまい顔料には使えないことから「ラピスラズリ」より価値が低いものとみなされるようになりました。
主な原産地はカナダ、ブラジルで、アクセサリーやビーズなどに用いられています。
また、安価なことから希少品の「ラピスラズリ」の代用品にされることもありました。
石言葉は潜在意識、顕在意識で、色の美しさからパワーストーンやアクセサリーとしても人気があります。
「ラピスラズリ」と「ソーダライト」の違い
「ラピスラズリ」と「ソーダライト」の違いを、分かりやすく解説します。
これらはどちらも青色の天然石で見た目はよく似ていますが「ソーダライト」や「ラズライト」など青色の鉱石が溶けあってできた鉱石が「ラピスラズリ」であり、互いに別のものです。
「ラピスラズリ」は希少で高価ですが「ソーダライト」は安価なので「ラピスラズリ」の代用品に使われることもあります。
また「ラピスラズリ」は顔料に用いられますが「ソーダライト」は粉末にしてもきれいに発色しないため、顔料の原料には適していないという違いもあります。
よく見ると「ラピスラズリ」はキラキラした粒が混ざっていて「ソーダライト」は「ラピスラズリ」より色が暗いので、見分けもつきやすいでしょう。
まとめ
「ラピスラズリ」と「ソーダライト」は、どちらもパワーストーンやアクセサリーとして人気があります。
よく似ていますが、鉱石の種類や性質、価値が異なります。