この記事では、「ヒノキ」と「アスナロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒノキ」とは?
「ヒノキ(檜・桧)」とは、ヒノキ科ヒノキ属に分類されている常緑針葉樹の高木のことを言います。
日本固有種で、樹高は20m〜30mくらいあります。
「ヒノキ」の開花時期は3月〜4月頃で、風によって花粉を飛ばす風媒花です。
10月〜11月頃に、球形で赤褐色の実がなります。
種子は両側に翼を持っています。
「ヒノキ」には芳香があります。
材は建材などに、樹皮は社寺の屋根に使用されています。
「アスナロ」とは?
「アスナロ(翌檜・翌桧)」とは、ヒノキ科アスナロ属に属している常緑針葉樹の高木のことを表しています。
「アスナロ」は日本固有種で、樹高は10m〜30m程です。
「アスナロ」は4月〜5月頃に濃茶色や褐色の花が咲きます。
そして、10月頃に球果で淡褐色の実がなります。
種子は両側に広い翼があります。
「アスナロ」は芳香があり、材は建材やクラフトなどに利用されています。
また、防風樹としても活用されています。
「アスナロ」の変種に「ヒノキアスナロ」があります。
「ヒノキ」と「アスナロ」の違い
「ヒノキ」と「アスナロ」の違いを、分かりやすく解説します。
「アスナロ」には「ヒノキチオール」が多く含まれていますが、「ヒノキ」にはそれほど含まれていません。
また、「アスナロ」の葉の裏面が白っぽいのに対し、「ヒノキ」にはY字の気孔帯があります。
「ヒノキ」と「アスナロ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「ヒノキ」の別称には、「ヒバ」、「ホンヒ」などがあります。
また、「ヒノキ」の英語表記は「Hinoki cypress」、「Japanese cypress」になります。
そして、「アスナロ」には、「アスヒ(明日檜)」などの別名があります。
さらに、「アスナロ」は英語で「Hiba」、「Hiba arborvitae」などと表記します。
今回は「ヒノキ」と「アスナロ」の意味や違いなどについて述べてきました。
「ヒノキ」と「アスナロ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。