この記事では、「切ない」【せつない】と「やるせない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「切ない」とは?意味
寂しさで胸が締め付けられるほど苦しい気持ちになることを「切ない」【せつない】といいます。
つらいと思うほどの出来事が起きたときや、精神的な重圧を受けるほどの苦しさを感じる出来事が起きたとき、心が切り裂かれそうになる気持ちになるわけです。
しかし、そのようなつらい気持ちをうまく解消できず、どうしようもない状態でいることを「切ない」といいます。
「やるせない」とは?意味
悲しい、つらいと感じる気持ちを「やるせない」といいます。
漢字で「遣る瀬無い」と書きますが、思いを晴らす方法が見つからないという意味があるわけです。
例えば、浮気していた夫に別れを切り出した妻と離婚するとき、まだ好きという感情があるのに相手を失う状況はつらいと思う気持ちになる状態を「やるせない」と表します。
「切ない」と「やるせない」の違い
「切ない」と「やるせない」の違いを、分かりやすく解説します。
胸が締め付けられるほどの寂しさに包まれた状態であるのが「切ない」です。
主に、恋愛の世界で使われている言葉であり、「切ない片思い」、「切ない恋愛模様」といったように胸がキュンと痛むような片思いや、好きな人と別れるストーリーを取り上げます。
もう一方の「やるせない」は、つらいと思う気持ちを表す言葉です。
「やるせない心のうち」、「やるなせないほどつらい」と人の心境を表すとき使います。
「切ない」の例文
・『親友が海外に行ってから何十年も会えず、ふと切ない気持ちになる』
・『失恋して切ない気持ちでいると、兄は優しく服を掛けてくれた』
「やるせない」の例文
・『やるせない気持ちに包まれる私を、妹は楽しい踊りで元気付けてくれた』
・『彼氏に振られてやるせなくて眠れない私は、ふとひとり旅に出た』
まとめ
つらいことや悲しい出来事があったとき、気落ちする気持ちを表せる言葉を2つご紹介しました。
寂しいとき胸が締め付けられるときは「切ない」を使い、自分で落ち込んだ感情をどうしようもないときは「やるせない」を使うといいでしょう。