「乗降人員」と「乗車人員」はどちらも乗り物に関連する人の数を表す言葉です。
具体的には乗り物のどのような人のことで、違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、「乗降人員」と「乗車人員」の違いを解説します。
「乗降人員」とは?
「乗降人員」とは、「乗り物に乗り降りした人の数」を指す言葉です。
「乗降人員」の使い方
駅や停留所、空港や港など乗り物の乗り降りのために利用される施設において実際に乗り物に乗り降りした人の総数を指します。
乗り物に乗った人の人数と乗り物から降りた人の人数の合計が「乗降人員」に当たります。
一般的には乗り物や乗降施設の利用者とほぼ同じ意味で使われることが多く、施設や乗り物の利用率や稼働率の参考として利用される情報です。
「乗車人員」とは?
「乗車人員」とは、「乗り物に乗った人の数」を指す言葉です。
「乗車人員」の使い方
乗り物を利用するために乗った人の数のことで、駅ならば切符や定期券で改札内に入り列車に乗り込んだ人の数に当たります。
「乗降人員」と「乗車人員」の違い
乗り物に乗った人と降りた人の合計が「乗降人員」、乗り物に乗った人の総数が「乗車人員」という違いで区別されます。
乗り物から降りた人のことを「降車人員」といい、「乗降人員」は「乗車人員」と「降車人員」の合計で算出されます。
どちらも施設や乗り物の利用状況を見る重要な情報です。
近年は駅に商業施設が併設されるなど本来の目的である乗降以外の利用者も増えており、駅の利用者と「乗降人員」の差が大きくなっています。
「乗降人員」の例文
・『駅の乗降人員を調べる』
・『乗降人員の少ない駅を廃止する』
「乗車人員」の例文
・『始発駅なので午前中は乗車人員が圧倒的に多い』
・『乗車人員が急増したため朝は大混雑だ』
まとめ
「乗降人員」と「乗車人員」では測定していると印象が異なります。
乗り物関連の調査では非常に重要な意味を持つ情報であり鉄道の施設や飛行機の運行計画などにも影響します。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けてください。