最近はあまり使われなくなっている言葉があります。
例えば、昭和の時代には子供たちが、夏休みに食べるスイカの皮の部分のかなりの深さまで食べていると「いやしい」などと言われることがありました。
それでは、この「いやしい」とはどういう意味でしょうか。
また、「いやらしい」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「いやしい」と「いやらしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いやしい」とは?
「いやしい」とは、「卑しい」とも書きますが、大きく分けると2つの意味があります。
ひとつは、前述のように食べ物に関して意地汚いというような意味合いのものです。
そして、もうひとつは身分や人柄などが「卑しい」つまり、高潔ではないというような意味です。
「いやらしい」とは?
「いやらしい」とは、大きく分けて2つの意味があります。
ひとつは、「嫌らしい」とも書くように、人間の性格として「嫌なかんじ」であるということです。
もうひとつは、性的な意味で不愉快さを感じる言動などに対して使われる場合です。
「いやしい」と「いやらしい」の違い
「いやしい」と「いやらしい」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、どちらも不愉快さを感じる言動に対して使われるという部分は同じですが、どこが違うのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「嫌だと感じる要因」が「食べ物に関すること」である場合には「いやしい」が使われ、「卑猥な内容」である場合には「いやらしい」が使われるということになります。
そして、派生する意味の「人間として低い」という部分に関しては共通であるということも言えるでしょう。
したがって、同じようなシチェーションで使われることももちろんあります。
「いやしい」の例文
・『食べ物にいやしい人は嫌われます』
・『商人はいやしい身分と言われていました』
「いやらしい」の例文
・『いやらしい話を大声で吹聴するのはセクハラです』
・『あの人は、傲慢でいやらしい性格ですね』
まとめ
この記事では、「いやしい」と「いやらしい」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。