この記事では、「因果応報」と「悪因悪果」の違いを分かりやすく説明していきます。
「因果応報」とは?
よい行いをすればよい事柄が返ってきて、悪い行いをすれば悪い事柄が返ってくるということです。
善悪に応じて、その行為の結果が自分に返ってくることを意味します。
「因」は事の起こり、「果」は原因があって生ずるもの、むくいという意味を持つ漢字です。
自分が行ったことがそのまま返ってくるのではありません。
たとえば、重い荷物を持っている高齢者がいたとします。
大変そうだったので荷物を持ってあげることにしました。
その高齢者からは大変よろこばれました。
これはよい行いといえるでしょう。
荷物を持つというよい行いをしたからといって、自分が他人に荷物を持ってもらうという報いがあるのではありません。
別の形で返ってくる可能性があるのです。
そのため、何をしたからこの結果が返ってきたのかと判断するのは難しいでしょう。
しかし、何かをすればその結果が自分に返ってきます。
「悪因悪果」とは?
悪い行いをすれば悪い事柄が返ってくるという意味です。
原因が悪ければ、報いも悪いことを意味します。
「悪因」は結果を招くもととなるもの、「悪果」は悪い報いや結果のことです。
盗みは悪い行為です。
誰も見ていないからいいだろうと思っていても、悪い行為であることには変わりありません。
盗みをすると警察につかまります。
これは、行ったことに対しての報いです。
逮捕されてうれしい人はそういないでしょう。
悪い行いには悪い結果が返ってくるのです。
「因果応報」と「悪因悪果」の違い
「因果応報」と「悪因悪果」の違いを、分かりやすく解説します。
原因があって結果があるといった意味が似ていますが、同じことを言っているのではありません。
前者は、善悪に応じて、それにあったものが返ってくるという意味です。
後者の場合は、悪いことだけについての言葉です。
悪いことをすれば悪い結果や報いがるという意味になります。
まとめ
何かをすればその報いがあるといった意味が似ていますが、一方は善悪について、もう一方は悪についてだけをいっている点に違いがあります。