「懸案事項」と「懸念点」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「懸案事項」と「懸念点」の違いとは?違い

この記事では、「懸案事項」「懸念点」の違いを分かりやすく説明していきます。

「懸案事項」とは?

「懸案事項」とは解決できてない問題が起きている事柄です。

以前からこういった問題が起きているので解決してくださいと言われているけれど、現在に至っても解決できていないことを懸案と言います。

それらの以前から未だに残っている問題を一つひとつ事項として挙げたものが懸案事項です。

懸案事項は可視化された問題であり、すでにその影響は出続けているのですぐにでも解決すべきではありますが、それが難しいから懸案として残っているというケースも珍しくありません。


「懸念点」とは?

「懸念点」とはこれから問題が起きるのではないかと気がかりな事柄です。

なにかあるかもしれないと不安に思うことを懸念と言います。

そのなにかにあたる問題が起きるのではないかと不安に思っているポイントを指す言葉が懸念点です。

懸念の段階では不安が残っているだけで問題が起きて実害が出ているわけではありませんし、そもそも本当に問題が起きるとも限りません。


「懸案事項」と「懸念点」の違い

「懸案事項」「懸念点」の違いを、分かりやすく解説します。

解決できていない問題として残っている事柄が「懸案事項」で、問題が起きるのではないかという不安が残っている事柄が「懸念点」です。

「懸案事項」はすでに起きている問題なので実害がありますが、「懸念点」は起きるかもしれない問題なのでまだ実害は出ていません。

「懸案事項」は被害を抑えるために早急な対応が必要になりますが、「懸念点」は実害が出るのを遅らせたり予防する猶予があります。

まとめ

簡潔に言えばすでに起きている問題点が「懸案事項」で、起きるかもしれない問題点が「懸念点」と言えます。

すでにある実害をなくすのを優先するべきか、実害が出る前に可能性を潰すのを優先するべきかはケースバイケースですが、どちらかを優先する考えを持っているなら尚更両者の違いを理解することが重要でしょう。

違い
違い比較辞典