この記事では、「三日月」と「月食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「三日月(みかづき)」とは?
「三日月」とは、「陰暦で3日の夜の月」のことです。
「三日月」は弓のように円弧の形状で輝いているのが特徴であり、「月」はその姿が全く見えない「新月」の状態から、最初にこの「三日月」となって現れます。
「三日月」は地球から肉眼で見ることのできるただ1つの天体であり、その形は古くよりシンボルに用いられてきました。
日本で言えば、「三日月」をあしらった前立が特徴の兜を戦国武将の「伊達政宗」が着用していたことで有名です。
また、イスラム教において、「三日月」と「月」は重要なシンボルとされています。
そのため、トルコやシンガポール、アルジェリア、パキスタンなど様々なイスラム教国の国旗に「三日月」を見ることができます。
「月食(げっしょく)」とは?
「月食」とは、「太陽と月のあいだに地球が入ることで、地球の影が月へかかり、月が欠けているように見える現象」のことです。
漢字では「月蝕」とも表記され、地球から見える月面が地球の影に入る場合は「皆既月食(かいきげっしょく)」、部分的に地球の影に入る場合は「部分月食(ぶぶんげっしょく)」と呼ばれます。
「月食」は月が見える場所にいれば、地球のどこからでも観測ができます。
逆に、「日食」は限られたエリアでしか観測することができません。
したがって、「月食」の方が「日食」よりも発生頻度は低いですが、目にする機会は「日食」よりも「月食」の方が多いのです。
「三日月」と「月食」の違い
「三日月」と「月食」の違いを、分かりやすく解説します。
「三日月」は「陰暦で3日の夜の月」のことであり、地球からは円弧状に輝いて見えるのが最大の特徴です。
対して、「月食」は「太陽と月のあいだに地球が入ることで、地球の影が月へかかり、月が欠けているように見える現象」のことです。
まとめ
どちらも月が欠けているように見える「三日月」と「月食」ですが、2語は全く別の意味を表す言葉でした。