「参る」と「伺う」の違いとは?分かりやすく解釈

「参る」と「伺う」の違いとは?違い

この記事では、「参る」「伺う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「参る」とは?

「参る」「まいる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「神仏に詣でることの謙譲語」という意味です。

2つ目はてんじて「目上の人の元へ行くことの謙譲語」という意味です。

3つ目は「自分がある場所へ行くことの謙譲語」という意味です。

4つ目は「来る・行くの丁寧語」という意味です。


「参る」の言葉の使い方

「参る」は動詞として「参る・参った」と使われたり、名詞として「お墓参り」などと使われます。

語源は「まゐる」という言葉で「宮中や神社など高貴な場所へ行く」という意味です。

これに、「ある場所の内部へ進み入る」という意味の「いる」という語が組み合わさり、「宮中や神社など高貴な場所に進み入ることのへりくだった表現」という意味で使われる様になりました。

基本的に、場所を選ばず、行く先に目上の人がいてもいなくても使える言葉です。


「伺う」とは?

「伺う」「うかがう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「聞くの謙譲語」という意味です。

2つ目は「尋ねる・問うの謙譲語」という意味です。

3つ目は「訪れる・訪問するの謙譲語」という意味です。

「伺う」の言葉の使い方

「伺う」は動詞として「伺う・伺った」と使われたり、名詞として「お伺い」などと使われます。

語源は「窺う(うかがう)」という言葉で「目上の人の様子を密かに探る」という意味から転じて「相手を敬う」という意味で使われる様になりました。

「訪れる・訪問する」として使われる場合、基本的に目上の人がいる時にのみ使える言葉です。

「参る」と「伺う」の違い

「参る」「宮中や神社など高貴な場所に進み入ることのへりくだった表現」、場所を選ばず行く先に目上の人がいてもいなくても使える言葉です。

「伺う」「聞く・尋ねる・問う・訪れる・訪問する」の謙譲語、「訪れる・訪問する」として使われる場合、目上の人がいる時にのみ使える言葉です。

「参る」の例文

「参る」の例文は以下の通りです。

・『今からそちらへ参ります』
・『最寄り駅まで電車で参ります』

「伺う」の例文

「伺う」の例文は以下の通りです。

・『明日ご自宅へ伺います』
・『3時に事務所へ伺います』

まとめ

今回は「参る」「伺う」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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