「火口湖」と「カルデラ湖」はどちらも火山の影響で誕生した湖です。
2つの湖にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「火口湖」と「カルデラ湖」の違いを解説します。
「火口湖」とは?
「火口湖」とは、「火山の火口に水が溜まってできた湖」を指す言葉です。
「火口湖」の使い方
火山の噴火によって爆発が起きると火口周辺の土砂が吹き飛び窪地が形成されます。
火口にできた窪地に雨水などが溜まって自然にできた湖を「火口湖」といいます。
マグマが地中から噴出した穴の跡地にできる湖であり基本的には山頂に形成されますが、山の中腹などからマグマが噴出し跡地湖ができた場合も「火口湖」です。
「カルデラ湖」とは?
「カルデラ湖」とは、「火山活動によって生じたく窪地に雨水などが溜まってできた湖」を指す言葉です。
「カルデラ湖」の使い方
火山は活動の影響により地形が変形することがあります。
内部に溜まったマグマの移動や流出、爆発による振動や侵食などの影響で火口以外の場所が陥没したり崩れたりすることも珍しくありません。
火山活動の影響によって発生した窪地にできた湖が「カルデラ湖」です。
水蒸気爆発の影響により流れ出た土砂が堆積したことによって形成された湖なども「カルデラ湖」に含まれるので、火山からある程度離れた場所にできることもあります。
「火口湖」と「カルデラ湖」の違い
火山の火口に生じた湖が「火口湖」、火山の影響でできた窪地に生じた湖が「カルデラ湖」という違いで区別されます。
「火口湖」の例文
・『火口湖を見学する』
・『山の頂上にある火口湖は観光名所になっている』
「カルデラ湖」の例文
・『箱根の芦ノ湖はカルデラ湖である』
・『日本にはいくつものカルデラ湖がある』
まとめ
「火口湖」と「カルデラ湖」はどちらも火山の影響によって生じた湖ですが形成されるプロセスが異なります。
どんな場所にどのような経緯で誕生したのかを基準に区別してください。