この記事では、「おいとま」と「おひま」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おいとま」とは?
「おいとま」は「訪問先から退出すること」や「奉公先などを離れること」を意味する言葉であり、漢字だと「お暇」や「御暇」と表記されます。
「おいとま」の使い方
「おいとま」は名詞として使われています。
「おひま」とは?
まず、「ひま」には名詞としての用法と形容動詞としての用法があります。
名詞としては、「継続する動作などの合間に生じるわずかの時間」、「物事をするための一定の時間」、「自由に使える時間」、「なすべきことの何もない時間」、「休暇」、「休み」、「主従や夫婦などの関係を断つこと」、「縁を断つこと」という意味を表し、形容動詞としては「自由になる時間が沢山ある様」、「なすべきことの何もない様」という意味を表します。
その「ひま」に尊敬を表す接頭辞「お」をつけた敬語表現が「おひま」になるのです。
漢字では「お暇」や「御暇」と表記されます。
「おひま」の使い方
「おひま」は敬語表現の名詞として使われています。
「おいとま」と「おひま」の違い
「おいとま」も「おひま」も漢字だと「お暇」や「御暇」と表記されますが、指し示す意味は異なります。
「おいとま」の場合は「訪問先から退出すること」や「奉公先などを離れること」という意味を表しますが、「おひま」は「休暇」、「休み」などの意味を表す「ひま」に尊敬を表す接頭辞「お」を付けた敬語表現になるのです。
したがって、文面で「お暇」や「御暇」と見かけた時は前後の文脈でどちらの意味かを判断しなければなりません。
「おいとま」の例文
・『しばしおいとまをいただきとうございます』
「おひま」の例文
・『もし、おひまであれば一緒に食事でもどうですか?』
まとめ
「おいとま」は「訪問先から退出すること」や「奉公先などを離れること」、「おひま」は「休暇」、「休み」などの意味を表す「ひま」に尊敬を表す接頭辞「お」を付けた言葉ということでした。
どちらも漢字にすると「お暇」や「御暇」となりますが、指し示す意味は全く異なるので、文脈によって使い分けるようにしましょう。