この記事では、「刺さる」と「挿さる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「刺さる」とは?
鋭利な刃物が壁や人の肌に深いところまで「刺さる」【ささる】といいます。
包丁や刀といった刃物が人の腹や胸にグサッと奥深くまで入り込む状態だけではなく、刃の先が少しだけ刺さったのであれば「刺さる」と使う言葉です。
また、「鳥に飛んできた槍が刺さる」と生き物に鋭利な物の先が刺さり簡単に抜け落ちない様を表します。
このようなところから、人が言い放った言葉が「胸に刺さる」と心に残ったか伝えられるのです。
「挿さる」とは?
長さがある物が突き入ることを「挿さる」【ささる】といいます。
「挿さる」ときは外に一部が出ている状態で深くまで突き入るようにして挿した状態を指すわけです。
主に、人が行なう行為を指す動詞であり、枝が付いた花を投げたとき壁にぶすっと「指さる」状況で使われています。
このように、細長い物を対象に人が故意に投げたり、落とすことで「挿さる」のです。
「刺さる」と「挿さる」の違い
「刺さる」と「挿さる」の違いを、分かりやすく解説します。
先が鋭利な刀や包丁が人間や動物といった命あるものにグサッと奥深く入った状態を「刺さる」といいます。
このようなところから、先が尖ったストローを紙パックに穴を開けて入れるときも「刺さる」を使うのです。
また、人が放つ言葉が「心に刺さった」と自分の気持ちを伝えられます。
もう一方の「挿さる」は、菊や薔薇といった花を剣山に形よく「挿す」ことで柄の長いものでも倒れず飾れるわけです。
「刺さる」の例文
・『社長が社員に向けて伝えた言葉が深く胸に刺さる』
・『風で飛んできた傘の先が弟の太ももに刺さる』
「挿さる」の例文
・『遠くにある献花台に投げた菊の枝が地面に挿さる』
・『剣山に花が何本も挿さっていた』
まとめ
同じ読み方する言葉を2つご紹介しましたが、何が対象となるかに目を向けて、使い方を勉強して使ってみるといいでしょう。