この記事では、「それなのに」と「それでも」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「それなのに」とは?
今の状態では無理であるのに、実行しようと思う人の愚かな行動を表すとき「それなのに」を使います。
使い方としては、もう太陽が沈み、辺りは真っ暗になる時間なので登山は無理なのに、まだ登ろうとしている無理な行動を指すわけです。
また、被災して非難する体育館には十分な食べ物がない状況なのを分かっていながら、人の倍以上もパンを欲しがるというまったく状況を受け入れられない人の行動を伝えます。
「それでも」とは?
状況としてやってはいけないと思うのに、手を出してしまう人に対して使う言葉が「それでも」です。
例えば、境界線には多くの警察官が立っているので突破はできないのに、無理やり車を突っ込んでしまう人の行動を表します。
このように、自分では状況が分かっていながら別のことに手を出してしまい、悲惨な状況に向う人の様を表す言葉になるのです。
「それなのに」と「それでも」の違い
ここでは「それなのに」と「それでも」の違いを、分かりやすく解説します。
無理がある状態と分かっていながら、人が強行的に実行へ移すとき「それなのに」を使って愚かな行為する行動を表すのです。
もう一方の「それでも」はやってはいけない状況と分かっていながら行動する場面で使われています。
これから危険なことが起きるかもしれないので静かに待機すべきなのに、助けるため行動に移す様子を伝えますが、「それなのに」は我慢を抑えず強制的に実行してしまう人の愚かさが見える言葉です。
「それなのに」の例文
・『仕事がない。それなのに兄は食べては寝るを繰り返す』
・『風が強い。それなのに弟は船に乗って沖へ行こうとする』
「それでも」の例文
・『まだ学生ではあるが、それでも大人よりは道徳を理解している』
・『勉強はしているが、それでも飛行機の操縦士になれそうにない』
まとめ
とても似ている言葉ではありますが、使い方に違いがあります。
前に述べた内容に目を向けて、その後の展開を考えてみればうまく使い分けられるでしょう。