この記事では、「座位保持装置」と「座位保持椅子」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「座位保持装置」とは?
車のシートや固定された椅子にも移動させて、設置できるのが「座位保持装置」【ざいほじそうち】です。
椅子に自力で座れない人のための装置であり、座位を安定させるため開発されました。
この装置を導入すれば、長時間車椅子に座っていると起こりやすい骨盤バランスの乱れも防ぎます。
このことで、その人の姿勢が座面に正しく座れるようにして、ずれ落ちるといった問題が起きないようにするのです。
また、猫背にならないよう正しい身体の重心バランスにして、背骨の変形を防ぎます。
なかには首が座っていない、体幹が柔らかいといった子供が座れる装置があるのも魅力的です。
「座位保持椅子」とは?
移動させずに同じ場所で使うのが「座位保持椅子」【ざいほじいす】です。
座ってもぐらつきがなく、安定した状態で座れる椅子になります。
この椅子は生まれつき両足が正常に使えない子供が長時間座っても腰が痛くならず、快適に座れるように考えられているわけです。
主に、18歳未満の子供が使えるように作られているもので、体幹を安定させて座れるよう下半身がすっぽり入ります。
また、テーブルが設置できるものや、女性も運びやすい軽量の椅子も揃うなど、日々の生活で快適に使える椅子です。
「座位保持装置」と「座位保持椅子」の違いを、解説します。
背骨や骨盤が変形しないよう長時間車椅子に座れるのが「座位保持装置」です。
車や店といった場所に移動させて置き、安全を確かめてから子供を抱えて座らせられます。
身体の重心が正しい位置になり、長時間座れるよう座面や背もたれの形状も考えられている装置なのです。
もう一方の「座位保持椅子」は足が不自由な子供が安心して長時間座っていられるものを指します。
側湾予防にもなりますし、不快感を軽減して座れるのが魅力的な椅子です。
なかには机を取り付けられたり、腕の力を抜ける授乳クッションが別途オプションで買える新生児用の椅子も揃います。
まとめ
同じ座位保持できるものですが、移動して使えるのが装置で、その場所にずっと置いたまま使うのが椅子になると覚えておくといいでしょう。