この記事では、「片栗粉」と「でんぷん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「片栗粉」とは?
「片栗粉(かたくりこ)」とは、植物の「カタクリ」の地下茎から作られる「でんぷん」の粉のことを表しています。
「カタクリ」はユリ科カタクリ属に分類されている多年草です。
日本が原産で、日本の北海道から九州、朝鮮半島、中国などに分布しています。
開花時期は4月から6月頃で、紅紫色やピンク色の花が咲きます。
「カタクリ」は鱗茎(りんけい)が生薬として利用されています。
現在では、「片栗粉」は「カタクリ」の「でんぷん」ではなく、そのほとんどが「ジャガイモ」の「でんぷん」で作られています。
そのため、「馬鈴薯粉」や「馬鈴薯でんぷん」などと表示されているものが多く出回っています。
「でんぷん」とは?
「でんぷん」とは、さまざまな植物の光合成物質で、天然の炭水化物のことを言います。
「でんぷん」はブドウ糖が多く集まってできています。
糖は三大栄養素の一つで、たんぱく質、脂質、糖質が三大栄養素になります。
「でんぷん」は特に「ジャガイモ」や「サツマイモ」、「サトイモ」などのイモ類に多く含まれています。
「片栗粉」と「でんぷん」の違い
「片栗粉」と「でんぷん」の違いを、分かりやすく解説します。
「片栗粉」は「カタクリ」の地下茎の「でんぷん」の粉のことを差しますが、「でんぷん」は、さまざまな植物から作られた天然の炭水化物を意味しているので、この点に違いが見られます。
まとめ
「片栗粉」の英語表記は「dogtooth violet starch」になります。
しかし、現在では多くが「ジャガイモ」の「でんぷん」で作られているので、「Potato starch」、「Potato flour」と呼ばれています。
そして、「でんぷん」は英語で、「starch」と表記します。
「片栗粉」と「でんぷん」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。