「一人ずつ」と「一人づつ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「一人ずつ」と「一人づつ」の違いとは?違い

この記事では、「一人ずつ」「一人づつ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「一人ずつ」とは?

ビジネスや報道番組、新聞、雑誌といった各メディアで使われているのが「一人ずつ」【ひとりずつ】です。

現代仮名遣いで用いる言葉であり、公的な場面で使われている正しい言葉になります。

意味は一人に物を割り当てるとき順番を守って並んでもらい、受け取るその動作を表すときに使うわけです。

「一人ずつ線の前に立つ」というように、何人も並ばないよう指示するときによく使われています。


「一人づつ」とは?

普段に使われている「一人づつ」は、親しい友人や家族といった身近な人に使う言葉です。

「一人づつ呼びます」といったように、薬を受け取る場面や家でも気軽に使われている言い方で、順序を守り、複数の人が交じり合わないよう注意して名前を呼ぶときに使います。

また、「私以外にも一人づつ兄と姉がいる」といったように、どのような家族構成か伝えられる言葉です。


「一人ずつ」と「一人づつ」の違い

「一人ずつ」「一人づつ」の違いを、分かりやすく解説します。

「資料を一人ずつ受け取る」というように、順序を守って人が並んでもらいたいと思うとき使う言葉です。

「一人づつ」は常用漢字として使われていないので、「一人ずつ」が正式な言い方となります。

そのため、役所では「一人ずつ袋を渡します」と混乱を避けるため無料で必要な物を渡すとき使う言葉です。

「一人づつ」を使う人もいますが、現代仮名遣いとしては「一人ずつ」を使わないと間違いになる場合があると認識しておくといいでしょう。

「一人ずつ」の例文

・『一人ずつでは間に合わないので、まとめて券を提出してもらった』
・『災害が起きて避難した教室の黒板の前に一人ずつ並び、飲料を受け取る』

「一人づつ」の例文

・『教師は一人づつ声を掛けて、生徒が会話できるか確かめた』
・『一人づつにカメラを渡し、驚愕の写真を撮るように指示した』

まとめ

読み方は同じですが、公的に使えるか普段使うかの違いがあります。

どのようなときに使えるか深堀して、使いこなしてみるといいでしょう。

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