この記事では、「特有」と「特徴的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「特有」とは?
そのものだけが持っているもの、特別な特徴や性格などが備わっている様子、特別な特徴や性質、権利などを持っていること、といった意味があります。
ニュアンス的には、そのものに限定している、他のものにはなく、そのものだけが持っている、保有している、ものとなります。
例えば、「女性特有の身体に悩みは、男性にはわからないと思う」や、「私立の入試特有の問題に取り組む」といった使い方があります。
また、「特有」の後に言葉が付けられる場合と「特有」の前に言葉が付けられる場合があります。
「特徴的」とは?
他と比べて特に目立つ点、際立っている点、といった意味があります。
ニュアンス的には、他との差異がはっきりとしている、他とは違っている、ということを表します。
例えば、「彼は特徴的な声をしている」や、「この絵は特徴的な色彩で描かれている」といった使い方があります。
また、「特徴的」は形容詞として「特徴的な」や「特徴的だ」と使われます。
「特有」と「特徴的」の違い
「特有」と「特徴的」の違いを、分かりやすく解説します。
「特有」と「特徴的」の違いは、前者はそのものだけが持っているものを強調するのに対し、後者は他との比較で目立つ点を強調するということです。
また、「特有」は名詞や形容動詞として使われるのに対し、「特徴的」は形容詞として使われるということも違いとして挙げられます。
「特有」の例文
・『この花は、特有の香りがします』
・『日本には、四季が特有の風物詩があります』
「特徴的」の例文
・『彼女の声は特徴的なので、一度聞いたら忘れられない』
・『この建物は、特徴的な形をしています』
まとめ
「特有」は、そのものだけが持っているもの、特別な特徴や性質、権利などを表す言葉です。
その一方で、「特徴的」は、他のものと比べて、目立ったり、印象的だったりする点を表す言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。
