この記事では、「ヤドカリ」と「オカヤドカリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヤドカリ」とは?
「ヤドカリ(宿借・寄居虫)」とは、節足動物門甲殻綱(エビ綱)十脚目(エビ目)に分類されている「ヤドカリ科」、「ホンヤドカリ科」、「オカヤドカリ科」などの甲殻類の総称を言います。
「ヤドカリ」は世界で約700種が知られており、日本では約100種が確認されています。
「ヤドカリ」の食性は雑食性です。
「ヤドカリ」は主に巻貝の貝殻を利用して生活しています。
普段は貝殻から頭胸部を出して動き回ります。
大きくて軟らかい腹部は、貝殻の中に入れて保護しています。
危険を察知すると、素早く殻の中に入り、鋏脚で殻の口に蓋をします。
「ヤドカリ」は空になった巻き貝の貝殻の中から選んで利用します。
そのため、「ヤドカリ」が成長するにつれ、新しい貝殻への引越しが必要な場合もあります。
また、「ヤドカリ」の多くの種がイソギンチャク類と共生しています。
「ヤドカリ」の別称には、「異尾類」、「ゴウナ(寄居虫)」などがあります。
また、「ヤドカリ」の英語表記は「Hermit crab」、「Coconut crab」などになります。
「オカヤドカリ」とは?
「オカヤドカリ(陸宿借・陸寄居虫・岡宿借)」は、前述の「ヤドカリ」の仲間です。
「オカヤドカリ」は熱帯地域の海岸近くの陸上で生活しています。
「オカヤドカリ」は「ヤドカリ」の中でも、脚や鋏脚が太くて丈夫で、木登りが得意です。
また、日本に生息している「オカヤドカリ」は、国の天然記念物に指定されています。
「オカヤドカリ」は英語で「Terrestrial Hermit Crab」、「land-dwelling hermit crab」などと表記します。
「ヤドカリ」と「オカヤドカリ」の違い
「ヤドカリ」と「オカヤドカリ」の違いを、分かりやすく解説します。
「オカヤドカリ」は「ヤドカリ」の仲間です。
そして、「ヤドカリ」は主に海の中で生活していますが、「オカヤドカリ」は海岸付近の陸上で生活をしています。
また、多くの「ヤドカリ」は主に巻き貝の貝殻を利用しますが、「オカヤドカリ」はさまざまな貝類の貝殻を利用しています。
「ヤドカリ」と「オカヤドカリ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
今回は「ヤドカリ」と「オカヤドカリ」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「ヤドカリ」と「オカヤドカリ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。