この記事では、「倍加」と「倍増」の違いを分かりやすく説明していきます。
「倍加」とは?
倍加は、ばいかと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、同じ数量を重ねるという意味を持っている倍の漢字に、くわえるや増やす、多くなるといった意味を有する加の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ倍加は、倍に増える事とか倍に増やすという意味を表すのです。
つまり対象が同じ分だけ増えて、2倍になる事を表現する言葉としてこの倍加は使われています。
「倍増」とは?
倍増は、ばいぞうと読むべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ある数量を2つ合わせた数量といった意味の倍の漢字に、ますとかふえるという意味がある増の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から倍増は、2倍に増える事や2倍に増やす事を示すのです。
要するに、元ある量と同じ分だけ更に増えるという意味の言葉として、この倍増は用いられています。
「倍加」と「倍増」の違い
倍加と倍増の漢字表記を並べた上で見比べを行ってみると、加と増という漢字の違いがある事に気付けるものです。
所が最初の倍の漢字は同じである上に、どちらも数や量が倍に増えるという意味を所有しています。
この様に同じ様な意味を有する言葉同士であるため、似た様な場面で使用されているのです。
とはいえこの2つの言葉にはニュアンスの違いを見出す事も可能であり、まず倍加は、客観的な判断により事実を伝えるという幾分かたいニュアンスが含まれています。
もう一方の倍増は、単純に増えた事に焦点を当てて強調する言葉です。
まとめ
2つの言葉には、共通する漢字があるだけでなく、どちらも倍に増えるという同じ意味合いを指し示す言葉同士となっています。
そのため似た様なシーンで駆使される言葉ですが、意味のニュアンスに相違点を見付ける事も可能です。
ちなみに倍加は、客観的な事実を伝えるという言葉となっています。
対する倍増は、シンプルに増えた事を強調する表現の言葉です。
