この記事では、「それだけ」と「其れほど」の違いを分かりやすく説明していきます。
「それだけ」とは?
その物事や程度を限定する言葉です。
そのことだけ、そのものだけ、そのくらい、その分量、その範囲などを表します。
例えば、「それだけは勘弁してくれ」という場合は、そのことだけは許してほしいという意味です。
「それだけ努力すれば十分だ」という場合は、その程度の努力で十分だという意味です。
また、「それだけ」という言葉は、それに見合ったことやそれに相応しいことを表すこともあります。
「其れほど」とは?
その程度やそのようなことを強調する言葉です。
そのくらい、そのほど、そのようになどを表します。
例えば、「それほどの気持ちがあればやれるだろう」という場合は、そのくらいの気持ちがあるならできるだろうという意味です。
「それほど好きなら結婚すればいい」という場合は、そのほど好きなら結婚するのがいいという意味です。
また、「其れほど」という言葉は、打ち消しの語と一緒に使って、特に問題になるほどではないことやとりたてていうほどではないことを表すこともあります。
「それだけ」と「其れほど」の違い
「それだけ」と「其れほど」の違いを、分かりやすく解説します。
「それだけ」と「其れほど」は、ともに数量や程度を表す副詞ですが、ニュアンスが異なります。
「それだけ」は、その物事の限界や限度を強調するときに使います。
その一方で、「其れほど」は、その物事の多さや大きさを強調するときに使います。
「それだけ」の例文
・『この本は読み終わったら返してください。それだけはお願いします』
・『あの人はそれだけの人間なので、信用しないほうが良い』
「其れほど」の例文
・『この問題は其れほど難しくない』
・『この映画は其れほど面白くなかった』
まとめ
「それだけ」と「其れほど」は近い意味を持ちますが、微妙にニュアンスが異なる言葉です。
「それだけ」はその物事や程度が特定されていることを示します。
その一方で、「其れほど」はその物事や程度がはなはだしいことを示します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。