最近では、あまり見ることがなくなっていますが、以前は何かの宣伝をする場合には駅前でポケットティッシュに広告を入れて「配る」のが定番でした。
島では、おそらくSNSでの宣伝の方が効率的でしょう。
それでは、この「配る」とはどういう意味でしょうか。
また、「配布する」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「配る」と「配布する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「配る」とは?
「配る」とは、いうまでもなく「何かを渡す」という意味で使われる言葉です。
通常は一人ではなく複数の人に対して、手で持てるような大きさのものを渡すことを表します。
「配布する」とは?
「配布する」とは、文字通り「何かを大勢に渡す」という意味で使われる言葉です。
「布」という文字には「布告」のように「広く一般に」という意味があるので、「配布」にも「広い範囲で渡す」というニュアンスがあります。
「配る」と「配布する」の違い
「配る」と「配布する」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かを複数の人に渡すという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「配る」の中の一部の意味を持つのが「配布」ということになります。
つまり、「配る」という言葉は何かを複数の人に渡すことの全てを意味している言葉ですが、「配布」に関しては、その中で「不特定多数の人たちに渡す」という状況のみを意味する言葉ということになります。
それ以外に、たとえば教室の生徒にプリントを渡す場合には「配る」や「配付」は使いますが、「配布」は使いません。
「配る」の例文
・『このプリントをクラス全員に配ってください』
・『お昼になりましたら昼食を配ります』
「配布する」の例文
・『このビラをできるだけ多くの人に配付してください』
・『総理大臣から新しい閣僚の名簿が配付されました』
まとめ
この記事では、「配る」と「配布する」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。