この記事では、「大器晩成」と「美人薄命」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大器晩成」とは?
「大器晩成」は「たいきばんせい」と読みます。
意味は「大物は人より遅れて頭角を現すことのたとえ」です。
大人物になる人ほど、大成するのに時間がかかることを表します。
転じて「現状だけを見て、人の将来性を判断するべきではない」という戒めの意味でも使われています。
「大器晩成」の言葉の解説
「大器晩成」は「大きくて立派な器ほど完成するのじ時間がかかる」という意味の四字熟語です。
中国の歴史書「老子道徳経」に記されている一節が由来とされています。
「大方無隅、大器晩成、大音希声、大象無形(大きな四角形は角がない、大きな器は完成するのに時間がかかる、大きな音は聞こえにくい、大きなものは形にならない)」という文章から、「大人物が成長するまでには時間がかかることのたとえ」として使われる様になりました。
「美人薄命」とは?
「美人薄命」は「びじんはくめい」と読みます。
意味は「容姿が美しい人は、短命であることのたとえ」です。
病弱な人は色白で美人に見えたことや、その美しさゆえに波乱万丈の運命をたどることが多く、その分短命であることを表します。
「美人薄命」の言葉の解説
「美人薄命」は「美しい人は生命力が薄い」という意味の四字熟語です。
元は「薄命佳人」という言葉で、中国の北宋時代の詩人『蘇軾(そしょく)」が記した詩文が由来とされています。
「薄命佳人」には「古(いにしえ)より佳人多く命薄く」という一節があることから、「容姿や内面が優れた人ほどはかない人生をたどることのたとえ」として使われる様になり、「佳人」から「容姿が美しい」という意味の「美人」に変化したのです。
「大器晩成」と「美人薄命」の違い
「大器晩成」は「大人物が成長するまでには時間がかかることのたとえ」です。
「美人薄命」は「容姿が美しい人ほどはかない人生をたどることのたとえ」です。
まとめ
今回は「大器晩成」と「美人薄命」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。