「一妻多夫」と「一夫多妻」の違いとは?分かりやすく解釈

「一妻多夫」と「一夫多妻」の違いとは?違い

「一妻多夫」「一夫多妻」はどちらも婚姻の形態を指す言葉です。

具体的にはどのような形の婚姻で違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、「一妻多夫」「一夫多妻」の違いを解説します。

「一妻多夫」とは?

「一妻多夫」とは、「一人の女性が複数の男性と結婚する婚姻の形」を指す言葉です。


「一妻多夫」の使い方

妻が一人で夫がたくさんいる結婚の形を指します。

女性の血を受け継ぐことを重視する女系存続の社会で見られることが多く、家に外から夫を迎えることで女性を中心に家系が続いていきます。

男性の役割や関係については社会によって違いが大きく、血のつながった兄弟全員を夫として迎えたり能力や役割の異なる男性を複数夫にしたりなど関係性はさまざまです。


「一夫多妻」とは?

「一夫多妻」とは、「一人の男性が複数の女性と結婚する婚姻の形」を指す言葉です。

「一夫多妻」の使い方

夫一人に対し複数の妻が存在する結婚を指します。

男系重視の社会では比較的よく見られる婚姻の形で、複数の妻を持つことで子供ができる機会を増やし男性の血が存続する可能性を高める効果があります。

現在の先進諸国ではほとんど見られませんが宗教的理由や伝統的理由などにより現在でも「一妻多夫」を認めている国や地域は少なくありません。

「一妻多夫」と「一夫多妻」の違い

一人の女性が多くの男性と結婚するのが「一妻多夫」、一人の男性が多くの女性と結婚するのが「一夫多妻」という違いで区別されます。

婚姻の形としては正反対ですがどちらも血を継がせる一人の人物を中心にしているところに共通点があります。

「一妻多夫」の例文

・『一妻多夫の習慣を持つ部族』
・『女系重視の社会では一妻多夫が合理的である』

「一夫多妻」の例文

・『イスラム教は一夫多妻を認めている』
・『妻を養うだけの財力がないと一夫多妻は認められない』

まとめ

「一妻多夫」「一夫多妻」は同じ性質を持つ正反対の婚姻を表す言葉です。

日本ではどちらも認められていません世界にはさまざまな婚姻の形態があるので憶えておきましょう。

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