この記事では、「モノマー」と「ポリマー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モノマー」とは?
「モノマー」とはポリマーを作る基となる分子です。
モノマーにもエチレンや塩化ビニルなど様々な種類のものがありますが、エチレンならエチレンだけ塩化ビニルなら塩化ビニルだけなど単一種のモノマーを集め、重合という化学反応を起こすとそれらのモノマーが繋がりポリマーになります。
モノマーのモノは単一のという意味を持つ言葉から来ており、その名の通りポリマーを作るための基質となる分子の1セットがモノマーです。
「ポリマー」とは?
「ポリマー」とはモノマーがいっぱい集まってできている高分子です。
高分子というのはその分子を構成している原子の総数が1万を超えるような分子を指します。
ポリマーのポリはたくさんという意味を持つ言葉から来ており、その名の通りポリマーはモノマーが数百や数千個単位で集まり鎖状あるいは網状に連続して繋がりあってできている物質です。
天然の高分子物質の代表が樹脂だったことから、人工的に作られたポリマーは植物由来のものでなくても合成樹脂と呼ばれます。
「モノマー」と「ポリマー」の違い
「モノマー」と「ポリマー」の違いを、分かりやすく解説します。
重合反応という化学反応を起こす際に基質となる分子のワンセットが「モノマー」で、それが重合反応によって数百数千集まってできた高分子化合物が「ポリマー」です。
決まった形の分子が大量に集まってできている物質が「ポリマー」ですが、そのポリマーを構成しているパーツとなっている分子が「モノマー」とも言えます。
まとめ
プラスチックなどの様々な物の材料として使われる「ポリマー」ですが、分子としてのポリマーを作るための原料となる分子のセットが「モノマー」です。
モノは1つポリはたくさんを意味する言葉が由来であり、そのことを覚えておけば「モノマー」をたくさん集めて合成したものだから「ポリマー」と両者の関係も簡単に覚えられます。