この記事では、「急報」と「速報」の違いを分かりやすく説明していきます。
「急報」とは?
ある事柄を急いで伝えることです。
特定の個人や団体などに知らせることについてをいいます。
世間の多くの人に向かって、急いで知らせることではありません。
「急」という漢字には、いそぐ、進み方がはやいという意味があり、「報」という漢字には、しらせる、しらせという意味があります。
このことから「急報」には、急いで知らせるという意味があることがわかります。
たとえば、家族が突然に倒れたとします。
命にかかわるようなことで、すぐにでも他の家族たちに知らせなければなりません。
このようなときには、急いで行動をすることでしょう。
のんびりなどしていられません。
こういった急いで知らせることを意味する言葉です。
「速報」とは?
物事が変化していく過程やその結果などをすばやく知らせること、またその知らせという意味です。
「速」という漢字には、はやい、すみやかという意味があります。
このことから「速報」には、すみやかに知らせることという意味があることがわかります。
不特定多数の人たちに素早く知らせることをいいます。
テレビのニュースでこの言葉が用いられることがあります。
ニュースを見ているのは不特定多数の人で、不特定多数の人に対してこの言葉が使われていることになります。
たとえば、ある地域で大きな地震があったとします。
すぐにでも避難しなければならないので、すぐにでも伝える必要があります。
そのすぐに伝えるさまがこの言葉が意味するものです。
「急報」と「速報」の違い
「急報」と「速報」の違いを、分かりやすく解説します。
知らせるという意味を持つ点は同じですが、誰に対して使うのか、どのようなさまなのかに違いがあります。
前者は急ぐという意味が含まれており、個人的に伝えることについて使うことが多いです。
後者は素早くという意味が含まれており、不特定多数の人に伝えることについて使うことが多いです。
まとめ
知らせるという意味を持つ点が同じですが、どのような伝え方なのかという点に違いがあります。