「急務」と「急用」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「急務」と「急用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「急務」とは?
「急務」の「務」は、「任務」や「義務」といった言葉に用いられる「つとめ」といった意味を持つ言葉です。
その言葉の通り、「急務」は、急いでしなければならない仕事や任務を意味する言葉となります。
言い換えれば、「急な仕事」や「緊急の問題」、「優先事項」などと同じです。
「急務」の使い方
「急務」は、「急務です」や「急務である」といった使い方のほか、「急務に応じる」や「急務のため」などといった形で用いられます。
「急用」とは?
「急用」の「用」は、「用事」や「用件」といった言葉に用いられる「しなければならない仕事」といった意味を持つ言葉です。
その言葉の通り、「急用」は、急ぎの用事を意味する言葉となります。
言い換えれば、「急ぎの用」や「緊急の用事」などと同じです。
「急用」の使い方
「急用」は、「急用がある」や「急用ができた」、「急用が入る」などといった形で用いられます。
「急務」と「急用」の違い
同じ急ぎのことでも、「急務」と「急用」では、その中身に違いがあります。
「急務」は、急いでやらなければいけない仕事を意味し、「急用」は仕事だけでなく、日常的な用事にも用いることができる急ぎの用事を意味します。
そのため、「急務」の使用は仕事に限られますが、「急用」は、仕事から日常生活まで幅広く用いることのできる言葉となります。
「急務」の例文
・『急務のため、早く帰ることができなかった』
・『急務のため、全員での残業となりました』
・『修理が急務な橋が見つかりました』
・『毎日のように部署内の急務に左右されています』
「急用」の例文
・『彼女は急用で先に帰宅しました』
・『急用が入ってしまい、大切な約束を守ることができなかった』
・『急用ができたので先に失礼します』
・『急用で会社を休む』
まとめ
以上のように、「急用」の方が幅広く用いることのできる言葉となります。