この記事では、「救護施設」と「更生施設」の違いを分かりやすく説明していきます。
「救護施設」とは?
「救護施設」とは身体や精神などの障害によって日常生活を送ることすら困難であり、その上で困窮している人たちが入所するための施設です。
どのような障害を負っているかは人によって様々ですが、困窮の原因が重度の障害に起因するものという人が多く、社会のセーフティネットとして機能しています。
作業訓練やリハビリ訓練も日常的に行っていますが、これは60歳を超える老人の割合が多かったり重度の身体障害者の利用者もいるので、ボケ防止や最低限の身体能力を維持や復活させるためのものであり、社会復帰を目的としたものではありません。
「更生施設」とは?
「更生施設」とは心身上の都合で社会生活が困難で困窮している人が入所するための施設です。
「更生施設」に入所している人はなんらかの障害を背負っている人も多いですが、「救護施設」と比べると障害が軽度であり訓練次第では社会復帰も見込めます。
そのため社会復帰するための訓練もしていますし、ある程度更生でき社会復帰も可能と判断された人に仕事を斡旋するために職業安定所などと連携しているのも特徴です。
「救護施設」と「更生施設」の違い
「救護施設」と「更生施設」の違いを、分かりやすく解説します。
日常生活も困難でかつ困窮している人が入所するのが「救護施設」で、社会生活が困難でかつ困窮している人が入所するのが「更生施設」です。
「救護施設」は生活困難で困窮している人を養護することが目的ですが、「更生施設」は入所者を社会復帰させることが目的になります。
まとめ
「救護施設」は社会復帰するのが難しい人を救けるための施設であり、「更生施設」は社会復帰できる可能性もまだ十分ある人を保護しつつ更生させるための施設と言えるでしょう。
どちらも障害を持つ人が入所することが多いですが、障害の重さも「救護施設」の方が重度という人が多いです。