この記事では、「何とか」と「どうにか」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「何とか」とは?
力は足りないが、自分でも出来たと伝えられるのが「何とか」【なんとか】です。
「何とか質の良い部品ができた」というように、求めていた通りに作り上げられたと伝えます。
ただ、作り上げるには力が不足しているため、自分なりに工夫してやり遂げるのです。
完璧に作り上げるには相手の要求に応じた物作りを取り入れて、より希望に沿うようにしっかり作って「何とか条件」に合う商品にします。
「どうにか」とは?
苦労はしたが、やっとできたと伝えられるのが「どうにか」です。
「どうにか今日中に作り上げた」というように、自分が理想的な出来栄えに作り上げられたと伝える言葉になります。
それだけ時間も限られていたり、道具が不足している中で作ったという苦労が垣間見られるのです。
このように、やっとのことで仕上げたと伝えられる言葉になります。
「何とか」と「どうにか」の違い
ここでは「何とか」と「どうにか」の違いを、分かりやすく解説します。
相手が希望する条件に見合うよう努力を取り入れて、かろうじて物作りするとき「何とか」作り上げたと伝えます。
完全を求めて相手が伝えてきた要求をなるべく忠実に取り入れては作るのです。
もう一方の「どうにか」は、まがりなりにもやっと作り上げたと伝えるとき使う言葉であり、少し不十分な状態ではありますが完成したと報告します。
「何とか」よりも、自分の力で事態を変えたいと思う気持ちを強く出せる言葉です。
「何とか」の例文
・『寝ないで何とか親の思考を取り入れた葬式の準備を終えた』
・『娘が舞台に立つ日までに、家族総出で何とか衣装を作り上げた』
「どうにか」の例文
・『どうにか客が待つ時間までに革靴を届けられた』
・『流れてきた木材にしがみつき、どうにか助かった』
まとめ
完璧ではなくとも、ぎりぎりの状態で間に合った、作り上げたと伝えられる言葉です。
ただ、場面により使い方に違いが見られますので、学習してうまく使いこなしてみましょう。