この記事では、「高騰」と「値上げ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「高騰」とは?
程度がはなはだしいほどに物価などが上がることという意味です。
物価、地価、株価などが大きく上がることをいいます。
「高」は程度がたかい、「騰」はあがる、高くあがるという意味を持つ漢字です。
このことから「高騰」には非常に高くなるという意味があることがわかります。
わずかに高くなることではなく、非常に高くなることです。
たとえば、これまでコーヒー豆100g当たりの相場が120円だったとします。
これがぐっと高くなって、100gあたり200円になったとします。
このように、程度がはなはだしいほどに物価などが上がることをいいます。
「値上げ」とは?
値段や料金を高くすることという意味です。
「値」という漢字には、物のねだんという意味があります。
たとえば、これまでコーヒー1杯が100円だったとします。
それを110円に変更することになりました。
以前と比べて10円値段が高くなっています。
このようなことを意味する言葉です。
どの程度値段が高くなるのかは意味に含まれておらず、1円でも高くなればこの言葉が意味するものにあてはまります。
「上げ」という言葉を使っているように、上がることで下がることではありません。
「高騰」と「値上げ」の違い
「高騰」と「値上げ」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらにも価格が上がるという意味が含まれています。
前者の場合は、その程度がはなはだしい場合をいいます。
また、商品のような物の値段だけでなく、地価や株価などが高くなることもいいます。
後者はその程度がどれくらいなのかは意味に含まれておらず、1円でも高くなれば後者が意味するものにあてはまります。
また、話し言葉としては後者の方が使われることが多いです。
まとめ
一方は物価などが非常に上がること、もう一方は非常にという意味は含まれておらず、値段が上がることをいい、それぞれ意味が異なります。