この記事では、「過失」と「過誤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「過失(かしつ)」とは?
「過失」には以下の意味が含まれています。
・「不注意などによって生じた過ちやしくじり」
・「欠点」
「過」という漢字には「通り過ぎる」や「時間が経つ」という意味のほか、「程度が甚だしい」や「しくじる」という意味が含まれています。
そして、「失」は「なくす」や「わすれる」、「にげる」という意味のほか、「誤る」や「しくじる」という意味が含まれる漢字です。
「過失」の類義語としては「失敗」や「ミス」、「粗相(そそう)」や「不手際(ふてぎわ)」、「手違(てちが)い」や「エラー」などがあります。
ちなみに、法律用語としての「過失」には「私法上、認識できるはずの一定の事実を不注意により認識しないこと」や「刑法上、犯罪事実の発生を行為者の不注意によって防止しなかった落ち度ある態度」という定義がされています。
「過誤(かご)」とは?
「過誤」は「過ち」や「やり損じ」、「しくじり」などを意味する言葉です。
「誤」という漢字には「間違える」や「惑わす」などの意味が含まれる漢字になります。
「過誤」の類義語としては「失敗」や「ミス」、「失態」や「過失」、「ドジ」や「ヘマ」、そして先述した「過失」などがあります。
「過失」と「過誤」の違い
「過失」と「過誤」は主に意味するところは「しくじり」や「ミス」であることから、2語は類義語の関係に当たると解釈できます。
細かな違いとして、「過失」は法律用語として私法上、刑法上でそれぞれ独自の定義が設けられています。
まとめ
・「過失」は「不注意などによって生じた過ちやしくじり」や「欠点」を意味する言葉です。
・「過誤」は「過ち」や「やり損じ」、「しくじり」などを意味する言葉です。
・2語が主に指し示す意味は「しくじり」や「ミス」であることから、類義語の関係に該当すると解釈できます。