この記事では、「一気」と「一斉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一気」とは?
途中で休まずに一遍に行うことを表します。
例えば、「一気に飲む」「一気に読む」「一気に終わらせる」などのように使います。
類語には「一息」「一遍に」「一時に」「一度に」などがあります。
また、「一気呵成」という熟語もありますが、これはひといきに文章を書き上げることや、ひといきに物事を成し遂げることを意味します。
「一斉」とは?
多くの人や物が同時にそろって行うことを表します。
例えば、「一斉に立ち上がる」「一斉に射撃する」「一斉に鳴く」などのように使います。
類語には「同時」「一様」「平等」などがあります。
また、「一斉教授」という言葉もありますが、これは学級の全員に対して、同時に同一内容である授業を実施することを意味します。
「一気」と「一斉」の違い
「一気」と「一斉」の違いを、分かりやすく解説します。
「一気」と「一斉」という言葉は、どちらも何かを一度に行うという意味を持ちますが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「一気」は、途中で休まないで最後まで何かをする様子を表します。
人間の行動に使うことが多いと考えられます。
その一方で、「一斉」は、多くの人や物が同時に何かをする様子を表します。
人以外のたくさんの物が同時に変化するときにも使います。
「一気」の例文
・『彼は一気に走ってゴールに向かった』
・『とてもおもしろい小説だったので、一気にすべて読んでしまった』
「一斉」の例文
・『マラソンに参加するランナーたちは、一斉に走り出した』
・『テストが終わると、一斉に鉛筆を置いた』
まとめ
「一気」と「一斉」は似たような意味を持つ副詞ですが、使い分けがあります。
「一気」は途中で休まずに一遍に物事するさまを表します。
その一方で、「一斉」は多くの人や物が同時に同じ動きをするさまを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。