この記事では、「出来る限り」と「出来うる限り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出来る限り」とは?
「限り」には「時間や空間、数量、程度などの限界や終わり、最後」、「ある範囲や制限の内にあること」、「○○するあいだは」、「○○するからには」、「○○である以上は」など多くの意味が含まれています。
「出来る限り」の形にすることで「出来る範囲で」や「可能な範疇で」などのニュアンスを表すことができます。
「出来うる限り」とは?
「得る(うる)」には「得ると同じ意味」や動詞の連用形に付くことで「○○することができる」や「可能である」などの意味を表します。
したがって、「出来うる」は「することができる」や「することが可能である」という意味を表す言葉となります。
そして、「出来うる限り」の形にすることで「出来る範囲で」や「可能な範疇で」などのニュアンスを表すフレーズとなるのです。
「出来る限り」と「出来うる限り」の違い
「出来る限り」と「出来うる限り」はどちらも「出来る範囲で」や「可能な範疇で」などのニュアンスを表すフレーズとなります。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
二語の間に大きな差は特にないので、どちらを用いても不適切ということにはなりません。
「出来る限り」の例文
・『微力ながら我々も出来る限り支援に協力させていただきます』
・『出来る限り、早めに提出いただけますと大変助かります』
・『出来る限り悔いを残さないように取り組んだ方がよい』
「出来うる限り」の例文
・『チャンスが巡ってきたのならば、リスクを冒してでもそれを掴むよう出来うる限り努力すべきである』
・『出来うる限りの手は尽くしたが、あと一歩のところで実現には至らなかった』
・『彼は出来うる限りの金をかき集め、会社を設立することに成功した』
まとめ
「出来る限り」と「出来うる限り」はどちらも同じような意味を表す類義語の関係に当たるということでした。