「ところどころ」と「あちこち」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「ところどころ」と「あちこち」の違いとは?違い

この記事では、「ところどころ」「あちこち」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ところどころ」とは?

「ところどころ」は、「所々」「所所」「処処」「処々」などと漢字表記される場合もあり、「あっちにもこっちにもある様子」「点々と存在する様子」といった意味合いの言葉です。

まんべんなく広がる様子とは反対に、有る所と無い所が広がっている様子ともいえるでしょう。

例えば、「春とはいえ、まだところどころに雪が残っている」「城壁には、ところどころに戦争の爪痕が確認できる」といった使い方ができます。


「あちこち」とは?

「あちこち」は、「あちらにもこちらにも」という言葉を省略して語感よくした言葉で、いろいろな方角や場所のことを意味します。

「あちらこちら」「あっちこっち」「あっちにもこっちにも」というフレーズも良く使われ、「あちこち」と言い換えても同じ意味となります。

例えば、「ガラスの破片があちこちに散らばっている」「落とし物に気付き、あちこち探し回った」といった使い方ができます。

「あちらこちら」という言葉であれば、「彼方此方」と漢字表記することができますが、「あちこち」と省略した場合には、相応の漢字表記はないようです。


「ところどころ」と「あちこち」の違い

「ところどころ」「あちこち」は、どちらも四方八方のイメージがありますが、ニュアンスに違いがあります。

「ところどころ」は、目の前に広がる様子の中だけでとらえた場合でも、点々としている状況が確認できることを表しているといえます。

一方の「あちこち」は、目の前だけでなく、様々な方角に散らばっている様子であるといえます。

また、パッと見て分かるのが「ところどころ」で、見ているうちに分かってくるような「あっちにもあった、こっちにもあった」といった時間経過を感じるのが「あちこち」といえるかも知れません。

まとめ

いかがでしたか。

「ところどころ」「あちこち」は、どちらも点在している様子を指す言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあることがわかります。

また、漢字表記からもニュアンスが伝わってくるのが面白いところです。

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