「酸化銅(Ⅰ)」と「酸化銅(Ⅱ)」の違いとは?分かりやすく解釈

「酸化銅(Ⅰ)」と「酸化銅(Ⅱ)」の違いとは?違い

化学の授業では元素や化合物に関してさまざまな内容を学習しました。

そのなかでわかりにくかったのは「酸化銅」という化合物に2種類あるということです。

それでは、この「酸化銅(Ⅰ)」とはどういう意味でしょうか。

また、「酸化銅(Ⅱ)」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「酸化銅(Ⅰ)」「酸化銅(Ⅱ)」の違いを分かりやすく説明していきます。

「酸化銅(Ⅰ)」とは?

「酸化銅(Ⅰ)」とは、化学記号「Cu2O」という物質で、酸素1つに銅2つが結びついたものです。

このときの銅を1価の銅原子と言います。

つまり、他の元素と結びつくコネクタが一つのものという意味になります。


「酸化銅(Ⅱ)」とは?

「酸化銅(Ⅱ)」とは、化学記号「CuO」という物質で、酸素1つに銅1つが結びついたものです。

このときの銅原子は2価になりますので、2価である酸素と1体1で結びつくことになります。


「酸化銅(Ⅰ)」と「酸化銅(Ⅱ)」の違い

「酸化銅(Ⅰ)」「酸化銅(Ⅱ)」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「酸化銅」という化合物の名前であることは同じですが、そもそも酸素と銅の結びつき方が違い、それによって性質も違います。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、酸素に2つの銅原子が結びついたものが「酸化銅(Ⅰ)」であり、1つの銅原子が結びついたのが「酸化銅(Ⅱ)」ということになります。

このような違いが現れるのは、そもそも銅原子に1価と2価があるのが理由なのですが、それに関してはすでに説明しました。

それでは、この2つの性質の違いですが、「酸化銅(Ⅰ)」は天然でも多く存在する赤い粉や塊の「赤銅鉱」というもので、「酸化銅(Ⅱ)」は、自然界にはほとんど存在しない黒い色の「黒銅鉱」という物質になります。

まとめ

この記事では、「酸化銅(Ⅰ)」「酸化銅(Ⅱ)」の違いを、解説してきました。

このような違いが生じるのは銅原子に他の原子とつながる手がいくつあるかによるものです。

このような物質は銅以外にもあり、たとえば窒素は2価、4価、5価などがあります。

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