この記事では、「山芋」と「大和芋」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「山芋」とは?
ヤマノイモ科に属す「山芋」【やまいも】は、ヤマノイモに属するつくね芋や自然薯といった種類を指す総称です。
日本原産で山野に自生していて、茎と根の特徴を持つ性質を兼ね備えた食材になります。
長いもに分類されている芋であり、ごっつく、八つ頭のような形は丸いと個性的です。
とろっとした真っ白なとろろにすると少し粘りが出て、蕎麦や温かいご飯の上にかけて食べられています。
また、お好み焼きの粉に入れればしっかりした生地になり、まろやかで深みがある味になるわけです。
「大和芋」とは?
粘りがしっかりしているものを「大和芋」【やまといも】といいます。
独特な芋の甘みや深みが楽しめる自然薯であり、味も濃いのが魅力です。
ヤマノイモといった南方原産種のつる性で、多年草の根野菜になります。
すりおろして鰹節でダシをとった醤油を入れて味付けしたとろろにして、ご飯の上にかけて食べるのです。
形が独特なイチョウイモといった三角形と石のような丸い形があり、すればとても粘りが出る芋になります。
弾力があり、練り物製品のつなぎとして使うわけです。
奈良県産の「大和芋」の黒皮はげんこつのような形していて、ツクネイモに分かれる大和野菜です。
「山芋」と「大和芋」の違い
「山芋」と「大和芋」の違いを、分かりやすく解説します。
少し粘りが出る「山芋」はさらっと食べられて、癖がないのが食べやすいところです。
「大和芋」よりも甘みが多く、真っ白な色が美しく出て、食欲をそそる食材になります。
栄養素には食物繊維や胃を守るぬめり成分、消化を助ける酵素を含む芋です。
また、カリウムでむくみを防ぎ、ビタミンB1を含みます。
見た目は長くて太いバットのような形状で断面は丸い「山芋」に対し、表面が石のように丸く、でこぼこしたおうとつがある「大和芋」は、主に関西でよく食べられている品種で、かなり粘りが強く出る芋です。
消化を助けるアミラーゼや胃を守るムチンといった栄養素が多く含まれています。
まとめ
2種類の芋をご紹介しましたが、粘りや形、味に違いがありますので、食べ比べしてみたり、専門業者の公式サイトで調べてみるといいでしょう。