この記事では、「断然」と「決然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「断然」とは?
物事に対処したり意見を主張したりするときに、態度をきっぱりとするさまを表す言葉を意味します。
また、周囲の反対などを押し切ってあえて行うさまも指します。
「断然」は、形容動詞としても副詞としても使用可能です。
副詞としては、「きっぱりと」「決して」「ずばぬけて」という意味があります。
「決然」とは?
心を決めて迷いのないさまを表す言葉を意味します。
とりわけ、困難な状況にあっても思い切った行動を取るさまに使われます。
「決然」は、副詞としてのみ使用可能です。
「断然」と「決然」の違い
「断然」と「決然」の違いを、分かりやすく解説します。
「断然」と「決然」は似た意味の副詞ですが、使い方には違いがあります。
「断然」は、物事に対処したり意見を主張したりするときに、態度をきっぱりとするさまを表します。
他にも、周囲の反対などを押し切ってあえて行うさまや、ずば抜けているさまも意味する言葉です。
その一方で、「決然」とは、心を決めて物事に臨むさまや、断固として譲らないさまを表します。
また、物事がはっきりと決まるさまも意味する言葉です。
「断然」の例文
・『彼女は並みいる歌手たちと比較しても、断然歌がうまい』
・『私はこれまでさまざまな本を読んできたが、この小説が断然面白い』
「決然」の例文
・『彼女は強い意気込みをもって、決然として声で宣言した』
・『彼は強い覚悟をもって、決然とした足取りで進んだ』
まとめ
「断然」は、物事に対してきっぱりとした態度や判断を表すときに使います。
他のものと比べてはるかに優れていることや、絶対にそうであることを強調するときにも使います。
その一方で、「決然」は、心を決めて物事に臨むさまや、思い切って行動するさまを表すときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。