この記事では、「縄文土器」と「弥生土器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「縄文土器」とは?
「縄文土器」とは縄文時代という名前の由来となった土器です。
編んだ縄を押し付けることによって付けられた模様が土器全体についているのが特徴であり、縄文土器という名前の由来になっています。
また縄以外にも貝を押し付けて模様が付けられていることも多いです。
土器としての形を整え乾燥させて、地面に掘ったくぼみに並べて草木を燃やして焼成する野焼きで作られています。
成形技術も焼成の技術も低いため厚手で脆くなってしまっているのも縄文土器の特徴です。
「弥生土器」とは?
「弥生土器」は縄文時代の後の弥生時代に作られていた土器です。
弥生土器にも縄による模様が付けられているものもありますが、全体に模様が付けられているわけではなく、シンプルな形状と装飾で作られています。
成形技術も高まって薄手になっていますし、実用品としてより洗練されたのが弥生土器と言えるでしょう。
弥生土器は土器としての形を作り野焼きするところまでは縄文土器と同じですが、野焼きした後に土を被せた上で更に焼くという工程を追加して作られ、その結果薄手でありながら耐久性が高まっています。
「縄文土器」と「弥生土器」の違い
「縄文土器」と「弥生土器」の違いを、分かりやすく解説します。
土器の全体に縄や貝を押し付けた模様が付いているのが「縄文土器」で、模様も形状もシンプルに洗練されているのが「弥生土器」です。
「縄文土器」は厚手でありながら土器としても脆いですが、「弥生土器」は技術向上により薄手でありながら頑丈になっています。
まとめ
ゴテゴテと装飾の付いた「縄文土器」よりも形が洗練されているのが「弥生土器」と見た目からして違いますが、装飾以外の土器としての基本的な性能も弥生土器の方が洗練されています。
祭具などにも使われていた「縄文土器」ですが、より実用面を重視して高い技術で生産性も高く量産されていたのが「弥生土器」です。