この記事では、「漏れる」と「滲み出る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漏れる」とは?
「漏れる」は主に液体や気体、光などが隙間から外に出ること表現する際に使用される言葉です。
例えば、「水が漏れる」や「ガスが漏れる」「明かりが漏れる」「声が漏れる」などといった形で使用します。
また、「漏れる」の場合、秘密などを他に知れることも意味します。
「情報が漏れる」などといった形で使用します。
そのほか、ある範囲から外されること、除外されること、当然あるべきものがないこと、も意味します。
例えば、「代表選手から漏れる」や「招待状から日時が漏れる」などといった形で使用します。
「滲み出る」とは?
「滲み出る」は主に2つの意味を持つ言葉です。
1つ目は、水などがじわじわとしみ出ることです。
多くの量が出るわけではなく、服に汗が滲んでいる状態などを意味します。
例えば、「汗が滲みでる」などといった形で使用します。
2つ目は、性格などが自然に現れ出ることです。
「幸せが滲み出る」や「生活苦が滲み出る」などといった形で使用します。
「漏れる」と「滲み出る」の違い
「漏れる」と「滲み出る」の違いを、分かりやすく解説します。
「漏れる」と「滲み出る」が持つ共通の意味は液体が外に出ることです。
しかし、その外に出る様子に違いがあります。
「漏れる」の場合は穴が開いたところなど隙間からじわじわと外に出ることを表現する際に使用します。
一方、「滲み出る」の場合は衣類などにじわじわとしみて出ることを表現する際に使用します。
このように、じわじわと外に出るのか。
それとも、じわじわとしみて出るのか。
その点に違いがあります。
「漏れる」の例文
・『汚染された水が川に漏れる事故が発生しました』
・『ハッカーによって、個人情報が漏れるように細工されていました』
「滲み出る」の例文
・『体育の後、どれだけ汗をぬぐっても制服から汗が滲み出てしまいます』
・『長年苦労し続けた母の手からは生活の苦労が滲み出ていました』
まとめ
以上のことから、じわじわと外に出るのか。
それとも、じわじわとしみて出るのか。
といった違いに注目し「漏れる」と「滲み出る」を使い分ける必要があります。