この記事では、「手を上げる」と「手を挙げる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手を上げる」とは?
「手を上げる」には、いくつかの意味合いがあります。
両手を頭上に挙げた行動としては「降参」を意味し、「お手上げ」といった言い方もあります。
また、上げた手は振り下ろされるものであることから、「暴力」の意味もあります。
例えば、「わがままな我が子に対し思わず手を上げてしまった」といったフレーズも見聞きするでしょう。
また、「上げる」「下ろす」といった動作に関する言葉が含まれることから、身体的な振る舞いや行動のニュアンスを感じる言葉ともいえます。
「手を挙げる」とは?
「挙げる」という言葉には、「はっきりと示す」「目立つよう表し示す」といった意味合いがあるため、「手を挙げる」ことで存在を他者へ示しているといえます。
例えば、横断歩道を渡る際にも、「手を挙げる」といった行動について教えられており、手を挙げる動作を行うことで、ドライバーに対し「私はここにいます」「私はこれから横断歩道を渡ります」といった意思表示をしているわけです。
他にも、「候補に挙げる」といった使い方もあり、ある物事における価値などを指し示す言い方になっています。
つまり、「挙げる」という行動や表現には、「意思」が込められていることが分かります。
「手を上げる」と「手を挙げる」の違い
「手を上げる」と「手を挙げる」は、どちらも身体における手を頭上にあげる様子を表す言葉ですが、そのニュアンスや使い方には明確な違いがあります。
「上げる」という言葉には「上げ下げ」という表現があるように、動作としてのニュアンスが強く、身体的動作を伴う場面で使われる言い方が多いものです。
対して、「挙げる」は、実際に手を上げる動作を伴う意味合いもありますが、そこには「意思」が込められており、存在や言動、価値などについて他者に伝える場面で使われることが多いものです。
「選挙」「挙手」といった言葉には、行動する人の「意思」があることが分かります。
まとめ
いかがでしたか。
「手を上げる」と「手を挙げる」は、どちらも読み方は同じですが、意味合いと使い方に違いがあります。
大きな分類としては、「動作」と「意思表示」に区別できるといえるでしょう。