この記事では、「シャチ」と「オルカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シャチ」とは?
シャチとは、哺乳綱鯨偶蹄目マイルカ科シャチ属に属する海洋性の哺乳類のことをいいます。
シャチは海の最強生物と呼ばれることもあり、自然界では食物連鎖の頂点に位置しています。
自分の体よりも大きいクジラを捕食することもあり、天敵は存在していません。
非常に知能も高く、メスを中心とするグループを作って行動する生物です。
マイルカ科の中では最も体が大きく、オスの体長は6mほどでメスの体長は5mほどあります。
寿命も長く、オスは30歳、メスは50歳が平均寿命です。
中には80歳や100歳まで生きるシャチもいます。
「オルカ」とは?
オルカとはシャチの別名です。
シャチの学名である「Orcinus orca」に由来します。
「orca」の発音はオルカよりもオーカに近いですが、日本では「オルカ」と呼ばれています。
「orca」はラテン語では「魔物」という意味があります。
「Orcinus」は、冥界や死後の世界を表す言葉でした。
そのためオルカは、冥界からの魔物という意味になります。
「シャチ」と「オルカ」の違い
シャチとオルカは、同じ生き物です。
日本ではシャチという名前の方が広く知られていますが、シャチという名前は伝説上の生き物とされる「鯱」が由来です。
「鯱」は頭が虎で体が魚の姿をしている生き物で、屋根の上にのせられる「しゃちほこ(鯱鉾)」も鯱が元になっています。
日本では守り神として崇められてきました。
それに対してオルカは学名である「Orcinus orca」が由来ですが、ラテン語では冥界からの魔物という意味があります。
恐ろしい生き物として捉えられていたことが分かります。
まとめ
オルカはシャチの別名なので、違いはありません。
シャチの語源は想像上の生き物の「鯱」で、オルカの語源はシャチの学名である「Orcinus orca」です。