この記事では、「築地塀」と「土塀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「築地塀」とは?
「築地塀(ついじべい)」とは、石垣を土台座として、そこに木の柱を立て、貫(ぬき)を通した骨組みに木枠を挟んでいき、その中に練り土を入れ、棒で突き固めて造った塀のことを意味しています。
また、この方法を「版築(はんちく)」と言います。
そして、「築地塀」は単に、「築地(ついじ)」とも呼ばれています。
「築地塀」は現在でも、城や寺院などで見ることができます。
「土塀」とは?
「土塀(どべい)」とは、粘土質の泥土に、石炭、フノリ、藁、菜種油、水などを加えて、よく練り混ぜたものを団子状にし、石などを足しながら、積み重ねて造った塀のことを表しています。
さらに、「土塀」が乾いた後に、仕上げ塗りを行い、模様などを入れていきます。
「土塀」は日本やアジア地域で、古くからある伝統的な塀の造り方です。
「土塀」に使われている材料は、地元にある自然素材で、その土地や風土に合ったものが使用されています。
「築地塀」と「土塀」の違い
「築地塀」と「土塀」の違いを、分かりやすく解説します。
「築地塀」は石垣の上に柱を立て、木枠を組んで、そこに練った土を入れて、棒で突き固めた塀のことを意味しています。
一方、「土塀」は粘土質の泥土に、石炭、フノリ、藁などを加えたものを団子状にして、石などを加えながら積み重ねる方法で造った塀を指しています。
簡単に違いを説明すると、「築地塀」は型枠の中に泥土を入れた塀で、「土塀」は型枠無しで、そのまま泥土などを積み上げた塀のことを意味しています。
そして、どちらも塀の上に瓦屋根がのせてあります。
「築地塀」と「土塀」にはこのような違いがあります。
まとめ
「築地塀」と「土塀」は見た目が似ているようですが、中身や造り方が異なっています。
「築地塀」と「土塀」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。