この記事では、「伴う」と「係る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伴う」とは?
「伴う」とは、「あることが起こる際に同時に別のことが発生する」さまや「ある人に別の人がついていく」様子などを表す言葉です。
事象や状況などに応じて他のことが新たに生じることを示す際に使われており、「引き込む」ないし「同行する」などという語句とほぼ同じようなニュアンスで使用されています。
「係る」とは?
「係る」とは、「関係する」もしくは「関連する」などという意味合いで使われている言葉です。
「ある物事に係わっている」さまや「あることを行う際に別のことにつながってくる」様子などを表し、「絡(から)む」または「関与する」などという語句と似たようなニュアンスで用いられる表現です。
「伴う」と「係る」の違い
「伴う」と「係る」の違いを、分かりやすく解説します。
「伴う」は「あることに漏れなくついてくる」、「係る」は「主たる物事に関係している」などというニュアンスで使われる言葉です。
微妙に似たようなニュアンスで使われていますが、「伴う」は「共に行動する」または「後からついてくる」などという意味で使われており、一方「係る」は「関係する」ないし「受け持つ」などという意味を持っています。
それぞれニュアンスは似ていますが、意味合いは少々異なる文言として使用されています。
「伴う」の例文
・『努力をし続けても求めていた結果が伴うとは限りません』
・『任期が満了したことに伴う次回の市長選挙が行われます』
「係る」の例文
・『業務に係ることについては遠慮なく申し出てください』
・『別の部署の作業や仕事などには係る必要はありません』
まとめ
「伴う」と「係る」は、それぞれ「特定のことに付随する」などというニュアンスで使われる文言です。
受け取る側の印象は似ている語句ですが、それぞれがもつ微妙なニュアンスの違いに気を付けて使い分ける必要がある表現になります。
