「葛餅」と「くず餅」は読み方が全く同じ言葉ですが、中身には大きな違いがあります。
この記事では、「葛餅」と「くず餅」の共通点や違いを分かりやすく説明していきます。
「葛餅」とは?
「葛餅」とは葛粉を使った日本の和菓子であり、これを使って一口状にしたものは食べやすくて人気があります。
「葛餅」に使用されている葛粉は、マメ科植物クズの根に含まれている澱粉を加工したものであり、純粋な葛粉は高価な値段が付くのが特徴です。
そのために安い「葛餅」には馬鈴薯澱粉や甘藷澱粉などが使われています。
「葛餅」は白く透明な色合いをしており、これにきな粉や黒蜜を掛けて食べます。
葛粉には大豆イソフラボンやサポニンが含まれていることから、健康にもいい和菓子として人気です。
このような透明な色合いをした「葛餅」は主に関西方面で作られています。
「くず餅」とは?
「くず餅」とは関東地方で食べられている和菓子を示す言葉です。
「くず餅」は原料に小麦粉を使っており、これに含まれる澱粉を使っているのが特徴です。
「くず餅」は小麦粉の澱粉を使用していることから色合いが白くなっており、味や風味も「葛餅」とは大きく違います。
「くず餅」は小麦粉を発酵させた澱粉を作っていることから、和菓子の中でも唯一発酵食品に分類されています。
「くず餅」は一口サイズに切ってきな粉や黒蜜を掛けて食べますが、発酵食品ということで若干酸味があるのが特徴です。
「葛餅」と「くず餅」の違い
この2つはどちらも同じ読み方をする言葉ですが、使っている原料に違いがあります。
「葛餅」は葛粉が原料であり、「くず餅」が原料となっています。
どちらもきな粉や黒蜜を掛けて食べる和菓子として人気です。
まとめ
「葛餅」と「くず餅」は一口サイズに切ったものをきな粉や黒蜜を掛けて食べる和菓子であり、現代ではコンビニスイーツとしても販売されています。
この2つは澱粉を使っていることから古い時代から食べられていました。