この記事では、「覚書」と「合意書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「覚書」とは?
「覚書」は「おぼえがき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事柄を忘れない様に書き留めておくこと」という意味です。
2つ目は「国際条約において、条約の解釈や希望などを述べた、略式の付帯文書のこと」という意味です。
3つ目は「契約した当事者同士が交わす、契約内容の解釈や補足を記した文書、契約内容が決まりかけた時点で内容を確認するために作成されたり、契約後に内容の不備を補うために作成されるもの」です。
「覚書」の言葉の使い方
「覚書」はビジネス用語・法律用語として使われます。
「覚え書き」とも書き、「覚え」は動詞「覚える」の連用形で「見聞きした事柄を記憶する」という意味、「書き」は動詞「書く」の連用形画が名詞化した言葉で「言葉で記したもの」という意味、「覚書」で「見聞きした事柄を記憶するために記した文書」になります。
ビジネスや法律で使われる場合、「契約内容の確認、または内容の不備を補うために作成される文書」に使われます。
「合意書」とは?
「合意書」とは、「ビジネスや政治などにおいて、提示された条件で納得した旨を記した文書のこと」というい意味です。
お互いにするべきことや期限などについての話し合いがまとまった時に、どちらも納得していることを証明する為に、双方が署名捺印します。
法律上有効となりますが、契約書の様な強制力はありません。
「合意書」の言葉の使い方
「合意書」はビジネス用語・政治用語・法律用語として使われます。
「合」は「あ(う)」とも読み「ぴったり一致する」という意味、「意」は「心の中の気持ち」「考え」という意味、「書」は「言葉で記したもの」という意味、「合意書」で「お互いの考えがぴったり一致したことを明らかにするために作成される文書」です。
「覚書」と「合意書」の違い
「覚書」は「見聞きした事柄を記憶するために記した文書、ビジネスや法律で使われる場合、契約内容の確認、または内容の不備を補うために作成されるもの」です。
「合意書」は「お互いの考えがぴったり一致したことを明らかにするために作成される文書」です。
まとめ
今回は「覚書」と「合意書」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。