「興味が沸く」と「興味が湧く」には、どのような違いがあり、どちらが正しいのでしょうか。
この記事では、「興味が沸く」と「興味が湧く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「興味が沸く」とは?
「興味が沸く」は誤った使い方の言葉です。
「興味が沸く」の「沸く」には、水などが沸騰する、適切な熱さになる。
感情が高ぶる、熱狂し騒ぐ。
発酵し泡を立てる。
水が激しく流れる。
金属が熱せられ溶ける。
といった意味があります。
そのため、「お風呂が沸く」や「お湯が沸く」、「場内が沸く」、「勝利に沸く」などといった言葉に用いられます。
「興味が湧く」とは?
「興味が湧く」は正しい使い方の言葉です。
「興味が湧く」には、ある物事に対し、もっと知りたい、楽しい、おもしろい、と感じる意味があります。
「湧く」自体の意味は、水などが地中から噴き出る。
汗や涙が出る。
虫などが一時に発生する。
考えや感情が生じる、物事が次々と起こる。
といった意味があります。
そのため、「温泉が湧く」や「興味が湧く」、「虫が湧く」などといった言葉に用いられます。
「興味が沸く」と「興味が湧く」の違い
「興味が沸く」は誤った漢字を用いた言葉であり、正しい感じは「興味が湧く」になります。
「沸く」と「湧く」の意味を比較した場合、「沸く」は感情が高まる、興奮するといった意味に対し、「湧く」は考えや感情が生じるといった意味になります。
「興味が湧く」の意味がある物事に対し、もっと知りたい、楽しい、おもしろい、と感じる意味になることから、考えや感情が生じるといった意味を持つ「湧く」が適した漢字となり、「興味が湧く」が正しい漢字を用いた言葉になります。
「興味が湧く」の類語には、「好奇心を抱く」や「注目する」、「関心が向く」、「魅力を感じる」などがあります。
まとめ
以上のように、「興味が沸く」は間違いで「興味が湧く」が正しい漢字を用いた言葉になります。